O脚のはなし
新年度が始まり、あっという間に5月になりました。この4月から専門学校で新入生を迎えて授業を始めましたが、数人の女子学生から同じ質問を受けました。 それが『私、O脚なんですけれどどうしたら直りますか?』という質問でした。ということで、今月はO脚についてお話をしてみようと思います。
O脚とは?
まず、O脚とはどういう状態のことを言うのでしょう?
見極めとしては、踵とつま先を着けて真直ぐに正面を向いて立ちます。この時に左右の膝の内側が離れていて、つかない場合をO脚と言います。
原因は様々あると考えられますが、だいたいは股関節、足関節の筋バランスの崩れが多いといえます。もちろん加齢に伴い変形性膝関節症などの病気や怪我によるものも少なくありません。今回質問を受けた学生のように若年層においては、生活習慣や癖などにより筋肉を正しく使うことが出来ず、脚がねじれてしまうことにより発症することが多いようです。そして正しい使い方が出来ないことにより、下半身のみに脂肪が付いたり脚が短く見えたりなど、スタイル的にも悩みとして気にしている方は結構多いようです。
O脚の特徴
今回は比較的多い症例のO脚の特徴を下記の表に紹介してみました。あくまでも個人差があるため、誰にでも当てはまる訳ではありません。慎重に筋肉状況を判断する必要があります。
筋肉の強さ | 柔軟性 | |
---|---|---|
大臀筋 | 弱い | 柔らかい |
小・中臀筋 | 強い | 硬い |
腸腰筋 | 弱い | 柔らかい |
内転筋 | 弱い | 柔らかい |
大腿二頭筋 | 弱い | 柔らかい |
半腱・半膜様筋 | 強い | 硬い |
O脚を改善しよう
それぞれの筋肉で硬いところはストレッチ、弱いところは筋力トレーニングをしてコンディションを整えていきます。まずは硬い場所をストレッチして筋肉が機能的に働くようにしておきます。次に緩んでいる弱い筋肉を締めます。ポイントとしてエクササイズ前と、後で身長を測るとエクササイズ後は身長が伸びているはずです。
筋肉が本来の機能を取り戻し、正しい動きをするようになるまでしばらく続けてみましょう。1週間~2週間で改善が見られると思います。正しい立ち姿勢、歩行運動を手に入れれば下半身太り、脚の短さなども解消するはずですし、身長も高くなるはずです。