赤ちゃんの話
ジメジメとした梅雨が続いています。暑い夏が来るまでには少しかかりそうですね。そんな季節ですが、近々私の友達の数人に子供が誕生する予定です。ということで今月は赤ちゃんの動きについてお話をしようと思います。
赤ちゃんの動きとインナーマッスル
以前、体幹のお話をしたと思いますが体幹の筋肉は(特にインナーマッスル)人間が直立二足歩行をする上でとても重要な役割があります。赤ちゃんがとる行動は全て体幹のトレーニングにつながるものです。
まず生まれてくると大きな声で泣きます。ここでよく観察してみると赤ちゃんのお腹はすごくよく動いているはずです。泣くことによって体幹のインナーマッスルが刺激されていることになります。
そして次に手足をバタバタと動かします。皆さんも実際にやってみるとわかりますが、仰向けで手足をいろいろな方向に動かしてみてください。四肢の長さに違いはありますが、かなり体幹のトレーニングになると理解できると思います。
次は寝返りです。正に腹筋と背筋をバランスよく使いこなさないとできません。これもぜひやってみてください。床につかない様に手足を伸ばして体幹を使って寝返りを繰り返してみましょう。寝返りが出来ない人や数回繰り返すと曲がってしまったりする人もいると思います。そんな人は体幹を上手く使えなかったり、左右のバランスや腹筋と背筋のバランスが取れていないことになります。
さらに動きは発展して行き、腹ばいでの前進、正に体幹をクネクネしながら手足を上手に使って前進します。体幹を使いながら肩関節・股関節を機能的に使います。また、ハイハイでは四つん這い姿勢によって体幹の筋肉は自然にONされます。上体を腕で支えることにより肩関節も強くなり、幼少期での前転や逆上がりなどの運動に対する適応力も付いてくると思われます。
このように一連の動きを追ってみると、赤ちゃんの動きには全て意味があり、直立するまでに必要なトレーニングがされていることになります。ですから、いたずらをしないようにとか、すぐ立てるようにと歩行機などを利用すると本来鍛えるべき体幹の発達が遅くなったり、未発達のまま立ち上がることになり姿勢が不安定なものになる可能性もある訳です。
全ての動きはトレーニングへ通ず!
赤ちゃんの動きの中には一般の人へのトレーニングへのヒントがたくさん隠されています。最近は私のクライアントさんにも寝返りのエクササイズを実践してもらったりしています。もし、近くに赤ちゃんがいるようならぜひ観察してみてください。トレーニングにつながる何かが見つかるかもしれませんよ。