今月のトピック バックナンバー

食事の文化

今年の夏は本当に暑かったですね。まだまだ暑い日は続きそうですが少しずつ秋らしい風も感じられるようになってきました。涼しくなって来ると食欲も増して、おいしく食事をとることができますよね。そんな食事についてですが8月5日の新聞に興味深い記事が掲載されていましたので今月のトピックで取り上げてみます。

健康的な給食などを通じて体重管理を。

厚生労働省は文部科学省などと連携し、肥満ややせの人の割合が増えた給食や社食の提供施設に対し、保健所が指導、助言する新制度を2015年度から全国で導入することを決めた。学校や企業などが身体データに合わせた栄養管理を行えるようにし、生徒や社員らの健康づくりにつなげる。新制度では、給食を出している小中高や保育園、社員食堂などが対象。健康診断の結果から肥満ややせの割合が前年より増えた施設に、報告を受けた保健所の管理栄養士が改善を促す。例えば、カロリーを抑えた献立作りや、栄養バランスのとれた食べ方を書いたプレートの設置を指導する。肥満ややせの指標は、体重や身長から算出する体格指数(BMI)や、身長別標準体重を使って割り出す肥満度などを採用する。肥満とされるBMI25以上の人の割合などを各施設が算出するよう、厚労省は今年秋にも全国に通知する。実情を踏まえ、各施設が職員らへ運動の呼びかけを含めた対策をとったり、都道府県が施策作りに生かしたりすることも期待される。

バランスのとれた献立

今でも話題になっている『TANITA食堂』などがそのモデルのようで、2015年には全国で導入されるようです。国は何を目的としてこのような政策を行うのでしょうか?確かに栄養バランスがとれて見た目にも良く、味も良いとすれば誰もが満足できる昼食になると思います。特に企業であれば夕食や朝食も社食で・・・などということはあるので良いかもしれません。ですが、食事の習慣というのはそんな単純なものでしょうか?企業での社食であればニュアンス的には理解できます。それに対して小学校や中学校などではどのようになるのでしょうか?私が仕事の合間にコーヒーなどを飲む時によく利用するハンバーガーショップなどでは、小学生が子供たちだけでジュースにハンバーガーとポテトを食べながらゲームをしています。中・高生でいえば夜のコンビニの前でカップ麺やお菓子を食べながらおしゃべりを遅くまでしています。全てがそう言う訳ではないと思いますが、食の習慣や文化において注目すべきははもっと他にあるのではないでしょうか。給食が変わったにせよ、家庭での食習慣が変わらなければ肥満や痩せなどの対策にはならないのではないかと思います。

さらに、日本の食においてで面白い話題を耳にしました。アフリカなどの天然食材を口にしている民族に先進国の食材を食べさせると、かなりの高い確率で皮膚に疾患が発症するらしいです。要するにアレルギー反応が出るらしいのです。また、これも聞いた話ではありますが、亡くなった人の身体の腐食時間が長くなったなどということもあるそうです。近年の食品には色々な化学物質が含有されて、防腐剤なども含まれているためではないかということです。これについては単なる噂話に過ぎないかもしれませんが、少なからず私たちの幼少期に比べ食に対してアレルギー反応を示す子供も増えている のではないでしょうか。

国の政策で実施される今回の給食や社食の保健所介入ですが、悪いことではないと思いますが家庭においての食に関する教育が根本的に必要なのではないでしょうか。

直接的ではありませんが肥満や痩せなどの予防においては、食だけではなく運動の実践を計画する自治体もあるようです。人が健康を保持していく上でとても大きな役割を持つ食事。国が動き出したことはとても意味のあることだと思いますが、今後どのように具体的な政策として動き出すのかがとても気になるところです。

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