医療機関との係わり
3月です。少しずつ春の気配がしてきます。今月が終わるころにはもっと暖かくなっているのでしょうね。年度もしっかりまとめたいと思います。
パーソナルトレーニングとリハビリテーション
手術などを必要とする重大な症状の場合は、術後のリハビリテーションをお受けすることもあります。ここで問題なのが術後であっても医師からの細かい情報はなく、『筋力を鍛えてください』『できるだけ歩いてください』などの言葉のみになります。このようなときはクライアントさんとコミュニケーションをとりながら慎重にプログラムを作成、実践していただくようにしています。直接医師とのコミュニーションが取れないため慎重に進めていかなくてはなりません。
また手術などの必要がない場合では、レントゲン上は問題がなく、原因が特定できないことが多いため抽象的なコメントのみになるようです。そのような症状の時は電気治療とウォーターベッドなどのリハビリテーションに通うことを促されます。『筋肉を鍛えてください』と指導があったにもかかわらずリハビリテーションではそのプログラムは入っておらず、痛みの改善がなされないまま通院を止めてしまうというのが多いようです。そしてこのような方々の相談が非常に多いといえます。
ではこのような現状は果たして良いのでしょうか?医療機関であれば保険診療ですから治療費は少額です。治療となれば改善の期待できない内容であっても通う事でしょう。私も、椎間板ヘルニアの診断を受け、その後の方向性を支持されることなく医療機関をたらいまわしにされた経験を持っています。確かに現状の医療制度であれば、一般的なクリニックでは細やかな筋力トレーニングを計画・実践することは難しいと思います。また、国家資格としては理学療法士がリハビリテーションを担う立場であり、トレーナーという職域はまだまだ曖昧でもあります。知り合いのクリニックでは理学療法士とトレーナーの両者がスタッフとして在籍しており治療にあたっております。詳しいシステムは分りませんが役割をそれぞれ持って、患者さんやクライアントさんに対応するという点では理想なのかもしれません。そのためにはトレーナーの質を上げ、社会的にトレーナーの役割りが認知されて、さらに職域がもっと拡がることが医療の世界との係わりを持つ条件になるのではないでしょうか?
パーソナルトレーナーの今後
私のクライアントさんの中には通院が苦痛に感じる上に何年も行っている治療で改善が見られない方もおられます。さらに精神的なストレスさえも感じ、クリニックの診療後は却って症状が悪くなる時もあったりします。医師としての立場で上から押しつけた治療ばかりをしているようなクリニックであれば即座に変えることも必要です。医療機関や医師を否定するつもりはありませんが、セカンドオピニオンはやはり必要だと感じます。アメリカでは医師・理学療法士とトレーナーの係わりが深く、良い形で治療・リハビリテーションが行われているようです。日本でもこのようなシステムが確立して良い方向に向かえればよいと感じます。私が現在関わっているクライアントさんには、目的を達成できるようにお手伝いしていきたいと思います。