薬物
新年度の始まりですね。みなさんも新たな気持ちで迎えていると思います。私自身も今年度は色々とお仕事が広がりそうな予感です。2016年度もしっかりと頑張っていきたいと思います。
さて2016年度1回目のトピックは先日もマスコミで取り上げられていました『薬物』についてお話ししようと思います。
最近では『薬物』と言うとすぐに思い浮かべるのは覚せい剤による芸能人やスポーツ選手などの逮捕ではないでしょうか。特に元ジャイアンツの清原選手に関してはマスコミが大きく取り上げ、知らない人がいないほどです。これだけ棄権で心身を壊していくものであるにもかかわらず無くならないと言う事は本当に恐ろしいものです。また、このような犯罪行為ではない薬物使用として取り上げられるのがスポーツ選手のドーピングです。
今回は前出した犯罪行為ではなく、スポーツ選手によるドーピングについてお話ししたいと思います。 最近のニュースでは女子テニスのシャラポワ選手がドーピング検査で陽性反応が出て資格停止処分を受けています。また有名なところではソウルオリンピック陸上100mで、世界記録を出したベンジョンソンや北京オリンピック陸上のハンマー投げでベラルーシの2選手が失格、繰上りで室伏選手が銅メダル獲得なども皆さんの記憶にあるのではないでしょうか。
このように見ていくと海外選手にはドーピングによる不正が多いにもかかわらず、日本人には過去のオリンピックでドーピングによる摘発は1度もありません。何故か?日本でも様々な研究発表が出ています。そこからいくつか紹介してみます。
- 選手自身に不正をしない倫理観が備わっている。不正をしてまでも記録を出す必要がないと考えている。
- 日本では学校、会社などの社会的組織での管理体制が強く根付いている。個人で動くよりも集団組織の一員として管理下にいる事が常である。
- 組織全体での連帯責任の風習が強く、スポーツ選手の不祥事などはチームメート、監督、コーチが責任を負う事が不正の歯止めになっている。
などの理由があるようです。
確かに犯罪率を見ても世界で治安のよい国としてベスト3を下回ることはないですし、日本人の倫理観こそドーピングなどの不正を行わない大きな要因ではないでしょうか。
今回、シャラポワ選手が医師に処方されていた薬に禁止薬物の成分が配合されていたと言う事です。さらに禁止薬物である事を知らなかったと会見で言っていました。確かにとても気の毒にも思いますが、世界大会に出場し世界のマスコミが注目するような選手であれば考えられないミスです。医師に自分の立場を伝えアンチドーピングでの機関における確認は当たり前のことです。
さらに、ドクター、コーチ、トレーナーが就いている訳ですから、もし本当に知らずに服用していたとすればあまりにも意識が低すぎると言えるのではないでしょうか。ロシアではシャラポワ選手以外にも他の競技でドーピング検査の陽性反応を示した選手が多いようです。やはり倫理観と言うものの違いがあるように感じます。
今年はリオのオリンピックが開催されます。様々な競技でトップアスリートが活躍するとても興味が持てるイベントです。ドーピングなどの薬物による不正がないクリーンな大会で、アスリートたちの高いパフォーマンスを見れることを期待したいと思います。今から8月がとても楽しみです。