今月のトピック バックナンバー

今年の夏休み

10月です。9月はほとんど晴れの日がなく、台風や大雨の被害が多く出ました。被害にあわれた地域の方には本当にお見舞い申し上げます。

さて10月のトピックは私事ですが毎年9月の前半に夏休みをいただいています。そして毎年10月のトピックは旅行記を掲載させていただいています。今年は9月5日からマレーシアに行ってきました。そのお話をしたいと思います。

マレーシア旅行記

9月5日早朝。激し雨が降っていました。車で久しぶりの成田空港に向かいます。成田もかなり激しい雨、駐車場に着いた時にもものすごい勢いで雨がたたきつけていました。この雨から今回は始まりました。

チェックインを早々に済ませてマレーシア航空に搭乗。雲の上はさすがに良いお天気。7時間後、無事にクアラルンプールに到着。今回の目的地はボルネオ島のコタキナバル。クアラルンプールからさらに2時間30分、飛行機を乗り継いで到着したのは現地時間の夜9時。空港を降りると『もわっ』とした南国の空気に包まれました。この感覚は嫌いではなく、むしろ自分の中では歓迎モードです。

空港からはタクシーでホテルに向かいます。20分ほどで中心街にあるホテルに到着。高級リゾートホテルではなくリーズナブルな金額の庶民的なホテルです。翌日からのプログラムに向けてこの日はゆっくり休むことに。

朝、目覚めるとうす曇りではありましたが、まあまあの天気。私は海外旅行の楽しみの一つにホテルの朝食があります。このホテルのレストランはビーチを望めるべランダにもテーブルがセットされていてかなり良いロケーションです。

朝食の内容も満足いくものでポイントアップ。朝食をとりながら『さてボルネオを満喫するぞ』とテンションも上がってきました。午前中はホテル近辺を散策して、現地の人たちが利用するスーパーマーケットやレストランなどを見て周りました。

午後は予め予約をしていたジャングルリバークルーズに参加しました。絶滅危惧種のテングザルや水オオトカゲなど野生動物をの見学に行くツアーで、夜には木いっぱいのホタルを観ることができます。日中は川の中をボートで進みながら野生のテングザル、カニクイザル、2m級の水オオトカゲを観ることができて大満足。その後夕食を済ませた後に真っ暗な川の中を同じようにボートでホタルを観に行きます。ホタルは風が吹くと少なく、雨が降るとほぼ観ることができないらしいのですが、夕食の時から何やら怪しき風が吹き出し、いやーな感じの雲が空を覆ってきていました。案の定ボートに乗り込む時には、弱い雨がぽつぽつ。今回の私にはどうやら雨が付きまとっているようです。

などと思っている間に雨が降り出したのですが、ボートに乗っていざホタル観賞へ。川を進んでいると風は止んで雨もほぼ上がりました。雲がかかっているため月は出ておらず辺りは真っ暗。ガイドさんの指をさす方向に顔を向けると、真っ暗の中にまるでクリスマスツリーのように木に明かりが不規則に点滅しています。昼間の野生の動物たちにも感動しましたが、ホタルの幻想的な光はものすごく感動でした。何とか雨は回避できてとても感動的なシーンを観ることができましたが、帰りの車の中では体験した事もないような雨に見舞われました。メインストリートはほぼ川になっています。明日以降は大丈夫なのかなぁ?と思いながらホテルに戻りシャワーを浴びて就寝。

今回のこの旅行はダイビングをメインに考えていました。現地に着いてからダイビングショップに申し込むつもりでいました。朝起きると何やら暗い感じ。夕べからの雨が降り続いていました。『今日の海はないなぁ。残念。』雨が降ると風も強く波が大きくなるため、海に繰り出すことはできません。そうなると計画は断念せざる負えないのでやる事がなくなってしまいます。ですが、コタキナバルの街を隅から隅まで傘をさして歩きまわるという独自ツアーを慣行。日本とは全く異なる文化や生活様式の国ではこのお散歩が結構刺激的です。

とは言うもののやはり今回の目的であるダイビングをしたかったのですが、天気予報では明日も明後日も明々後日も全て雨マークさらに雷マーク。この時期コタキナバルは乾期で最も雨量が少ない時期です。それなのに、まさかの4日目の朝も雨。ひょっとして、雨男になったのか・・・コタキナバルには今日と明日の1日、そして明後日は夕方クアラルンプール異動の予定。『どうしよう』さすがに3日間も街中の散歩は悲しすぎます。ホテルのツアーデスクに行って雨でも大丈夫そうなツアーに参加する方向でなくなく決心しました。その午後、雨が上がり明るくなったので、道端にいる怪しいツアーガイドのお兄ちゃんに小さいボートを出してもらい、近隣の島にシュノーケリングをしに行きました。曇っていたので透明度はあまりよくはありませんでしたが、島のビーチはサンゴ礁が広がり浅瀬でも十分すぎる熱帯魚は観ることができました。

さて、5日目の朝、目が覚めると天気予報は外れて快晴。『えーっ!』でもこの日申し込んだツアーはキナバル山ジャングルウォーク。『なんで晴れるのかなぁ、こんなんだったらダイビング申し込めばよかった』と思いながらもツアーに出かける前に名物のサンデーマーケットに繰り出しました。このマーケットは日曜日の朝6時位から午前中開かれる市場で、色々なものが売られ、食材、日用品、ペットまで売っています。7時にはホテルに戻り、いよいよツアーに出発。迎えに来たバスにはフランス人、韓国人、フィリピン人、台湾人、オーストラリア人、日本人など様々な国の人がいて国際色豊かでかなり楽しそうなツアーです。ツアー内容は世界遺産のキナバル山のウォーキングと植物園の見学、ここではウツボカヅラやラフレシアなどの日本には生息しない食虫植物を観ることができます。さらにキャノピーウォークと言うつり橋を渡る体験ができます。日本では観たことのない植物や景色を満喫できました。

6日目クアラルンプールに移動です。昼間は現地のマーケットなどでお買い物をしてウォーターフロントでビールをいただきました。何とこの日も曇っていて時々雨が降る天気。『やっぱりついていないのかなぁ』と思いながら夕方クアラルンプールに向かいました。クアラルンプールの空港からはモノレール、電車を利用し繁華街の中のビジネスホテルにチェックイン。着いた時間は夜10時、ホテルの前は屋台街で道いっぱいに人がごった返していました。チェックイン後はその屋台に繰り出しディナーをいただき、その近隣の朝方まで空いているバーやクラブで遅くまでお酒を飲んで楽しみました。

クアラルンプールは本当に都会でまさに近代化が進んでいる都市でした。一方その反対にマレーシアの文化を残した建物や風景も残り、今と昔が融合したエキゾティックな都市でした。有名なツインタワーに上りクアラルンプールを一望し、チャイナタウンでローカルな食事と買い物を楽しみました。ベトナムや中国、インドネシアなどよりも交通のマナーは良く、自転車やバイクが押し寄せてくることはないので歩くのには苦労しないで済みました。

まる2日クアラルンプールを楽しんで帰国の途に着きました。成田に着くとここでもやはり雨。行くときも雨、現地でも半分は雨、そして返ってきても雨。雨ばかりの夏休みでしたが、初めて訪れたマレーシアは近代的な建物と雄大な自然をどちらも楽しめ、多くの感動をもらう事ができました。私自身とても充実した夏休みを過ごすことができ、また1年頑張ろうと思えるような9日間でした。

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