ベトナム旅行記 後半
9月になりました。みなさんもいつもとは全く異なる夏休みを過ごしたのではないでしょうか?私は毎年夏休みは9月に取り旅行に行くのですが、今年は旅行はもちろんのことお休みもありません。新型コロナの影響はまだまだ続きそうで、次に旅行に行くのはいつになるのでしょうか?
そんな中で今年2月に(コロナの影響が出る直前)行ったベトナムの旅行記を今月も掲載します。先月の様々なハプニング話に続いて後半もいろいろと考えさせられることになりました。
お金がないというハプニングの中、ホテルにいた日本人の方に1万円を両替してもらい、何とか月曜日までもたせる工夫をしながら何ができるのか?残りの日程を楽しもうと考えているところから始まります。コンダオ島はビーチリゾートではありますが、まだまだ未開発で旅行者向けのレストランは少なくショッピングセンターなどは現地の市場がある他はちょっとしたコンビニ、雑貨屋さんなどがある程度です。買い物や食事などはカードはまず利用できない代わりにお金はほぼかかりません。ダイビングにも行けないとなると国の保護地区になっている森の中に散策に行くこと、そして刑務所であった場所にある戦争博物館を目的変更しました。
ホテルのロビーで場所の確認をして、レンタルバイクでまずは戦争博物館に向かいます。私の年でももちろん戦争などは経験はありませんし、刑務所などもテレビや映画の世界でしか見たことがありません。入口がよく判らないので現地の人に聞いてみても『分らないとのこと・・・』どうなっているんだ?と思いながらやっとの事でエントランスに到着。中に入ろうとチケット購入をしようとすると、ここでは売っていないとのこと。どこで購入できるかを確認すると1km離れたメインエントランスに。またバイクにまたがりメインエントランスに向かいます。やっとチケットを購入してもとの入り口に戻り何とか入館できました。
博物館ということではありますが道順が矢印でついている程度で、自由に内部は周れるようになっています。大きな敷地の中にコンクリートでできた刑務所の建屋がいくつもあり、周囲を3mほどの壁で仕切られています。壁の上にはガラス瓶を砕いたものが植え付けられ、さらに有刺鉄線が装着されて壁を登れないようにしてありました。とても生々しくて気持ちの悪さを感じてしまいます。
留置所の中には鎖の足かせでつながれた人形、拷問を受ける姿を現した人形、昼間でも真っ暗な独房のような部屋の狭い廊下を歩いていきます。ここで何万人もの人が拷問を受け殺害され他事を想像しただけで、今まで経験したことのない恐怖と気持ち悪さ感じました。
現在ではこのようなことは許されないことではありますが、戦争中には当たり前のように行われていたと想像しただけで気分が悪くなりました。このような場所を残しておくことは過去に起こっていたことの証明として必要なものだと感じながら博物館を後にしました。
明日には銀行も開くので晩ご飯は島で唯一のイタリアンレストランへ。ビールにピザ、食後にコーヒーを注文。とてもおしゃれな感じでこの島には似合わないなと思いつつレストランを後にしました。ちなみにコーヒーはベトナムコーヒーかアメリカンコーヒーかを聞かれたのでアメリカンコーヒーをオーダーしたのですが、ベトナムの物価では考えられないほどの金額でした(笑)。お会計は2000円程度ですが。
さて、月曜日になりました。待ちに待った銀行がオープンします。朝8時50分にはバイクに乗って銀行へ。窓口横の電子掲示板にJPY通貨のレートを確認。お財布から2万円を出して準備万端。窓口の女性に両替をお願いしました。すると『日本円の扱いはありません』 えーっ!! 耳を疑いました。何かの間違いではないかと思い、再度確認しても円の扱いはないとのことでした。
ほぼパニックを起こしながら夕べイタリアンなど食べなければよかった(;^_^A と思いました。次の行動としてはATMでキャッシングをすることです。VISAとMASTERの2枚のカードでATMを操作。結果、取り扱いできない。完全にベトナムドンを手に入れるすべがなくなりました。明日までの手持ちのお金は僅かになりツアー代金の支払いができなくなりました。もう一度、今日、明日に必要なお金を考えてみると5千円程度の所持金に対して3食分の食事代、森林公園の入場料、レンタルバイク使用料。ツアー代金を除けば特に問題なし。
気持ちを切り替えて午後は森林公園に出かけることにしました。ホテルのロビーで場所を確認してバイクを走らせます。気持ちの中では、お金のことはひとまずクリアになったので、珍しい鳥や昆虫、植物などが観れるのだろうと期待をしながら公園入口を探します。町中から離れていくと道は細くなり看板すらなくなってきます。山道を上がっていくと公園入口が見えてきて一安心。事務所でチケット購入して遊歩道を歩きながら島の反対側のビーチまで行って戻ってくるコースです。
遊歩道入り口まではバイクで行った後、森の中を歩いていきます。カメラを持って出かけます。歩き始めて30分公園とは名ばかりで一人の人とも出会うことなく、期待していた鳥や昆虫なども見かけることもありません。結局50分歩いてビーチには出ましたが人とは出会わず、見かけた生物は鳥1羽。Tシャツは汗でビショビショ。山道をただただ歩いただけで終わりました。帰り道も来た道を帰るだけです。全然楽しくありませんでした。
明日にはコンダオ島を後にします。その後はベトナム一の都市でもあるホーチミンに移動する予定です。ホーチミンは以前にも行ったことがありますし、買い物をして、マッサージを受ける以外は特に予定も立てずにノープランで過ごします。ホーチミンで3日間過ごした後は横浜に帰ります。
コンダオ島は何も楽しいことが無かった4日間でしたが、それも旅行の楽しみ方の一つかなぁと思いました。ベトナムから羽田につくと日本では新型コロナウィルスのニュースが流れ、半年たった今でもコロナウィルスの影響が収まりません。今後もまだまだ続くことも予想されます。そう考えると次に旅行できるのはいつになることでしょう。はやく落ち着いて旅行に行ける日が来ればよいと思います。