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オリンピック開催月

オリンピック2021

7月になりました。相変わらず新型コロナウィルスが猛威を振るっています。昨年延期になった東京オリンピックがいよいよ今月開催されます。個人的にはとても楽しみです。その反面本当に開催して良いのか?という懸念も残っています。

東京でのオリンピックが決定してキーワードになったのが、『コンパクト五輪』『被災地復興』『おもてなし』だったと思います。正直、東京で開催するオリンピックを心から期待をしていました。 前回のリオ大会と比較したときに、日本人の国民性を考えると比較にならないほどの完成度で開催されると思っていました。本当に楽しみにしていました。

それが、新型コロナウィルス感染拡大によってまさかの1年間延期、今年の開催においても詳細は未だに決まらずバタバタしている状況です。そして当初から掲げていた3つのキーワードなど全く関係のないものになり、マスコミからはその言葉は全く聞くことがなくなっています。

イベント開催はスポンサーがいて成り立つものだと理解はしています。ですが初めのコンセプトがこんなにも変わりスポンサー利益のためのイベントになってしまっている現状はどうなのでしょうか?

また、政治的な色を強く感じてしまいアスリート、国民はほぼほぼ尊重されていないと感じてしまいます。政府は6月末に緊急事態宣言を解除しましたが人流の制御は全くできず、今の政府のやり方では、『オリンピックなど開催している場合ではない』と国民から批判が出るのも当然だといえます。7月23日に開催したいがために宣言を解除したとしか考えられません。専門家からは普通なら中止か延期、開催自体が考えられないという意見が出て、国民の6割以上が不安視しているにもかかわらず、政治家の独断で決まっていくのが現状です。全てはお金によって左右され本来の意味合いなどかけらも見ることはできません。

海外選手においても感染拡大や死亡している人が増え続けている国もあるし、ワクチン接種の情報が曖昧だったりする国もたくさんあるはずです。このような中で行うオリンピック開催については政治家は責任を取る覚悟はあるのでしょうか?問題が生じた場合は責任を取ることはせず、事をうやむやにして国民やメディアが騒がなくなるのを待つだろうと思います。当初のテーマであった東京だけのコンパクト五輪、各国から来る選手、ゲスト、観客に日本の文化を知っててもらい、感じてもらう『おもてなし』の心は達成されないまま始まり終わるのかなぁ。と思うと寂しく感じます。

実際23日に開幕しテレビでアスリートの真剣な表情やプレーを見ることで感動は生まれるし、熱狂もすると思います。ですが終わってみればやって良かった、勇気をもらえたなどのコメントしかメディアは取り上げることはないでしょう。そのことも責任の所在をぼかしてしまう要因でもあります。開催までの過程はチャラになるものではなく、お金中心に回る様々なことを忘れてはいけないのではないでしょうか。

出場する選手には本当に頑張ってもらいたいですし、様々なドラマも見せてもらいたいです。参加選手には最大の期待をしています。

すこしお話は変わりますが、私自身のオリンピックとの関連は、今から6年前に某放送局の企画により東京オリンピック競技別辞典のような書籍を作成する企画に参加させてもらっていました。

当時、何らかの関係でオリンピックに関わることができることは、私自身の中でもとても大きなウェイトを占めていました。具体的にはビーチバレーの歴史や社会的背景、ルールやスポーツとしての現状などの原稿を書かせてもらいました。2017年には原稿を書き上げ、オンラインで閲覧できるまでになったのですが、突然のプロジェクト中止により企画自体がなくなってしまいました。そんなことで最初の関りは閉ざされてしまい本当に残念な気持ちでした。それでも一生に一度オリンピックに関われる機会として、できることはしたかったのでビーチバレーのボランティアスタッフにも手をあげました。ですがこれも直前に断念することになりました。結局、一観戦者としてテレビの放映で楽しむことになりました。

参加するアスリートの皆さんには全員に称賛が行くべきであり、結果が残せなかった選手にマスコミは全く興味を示しませんが、勝った選手と同じようにねぎらう言葉がかかるように放映をしてもらいたいと思います。頑張れニッポン、頑張れ全てのアスリート!

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