最近のフィットネス業界事情
明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。
さて2022年になりました。昨年、一昨年ともコロナウィルスに翻弄された年でしたが、今年は収束に向かってくれるでしょうか。来月4日からは冬季オリンピックも開催されますが果たして影響はないのでしょうか?本当に心配です。無事に開催されて日本人の活躍を期待したいものです。
新しい年を迎えるにあたって、毎年目標を立てますよね。お仕事についての事、私生活においての事など様々な目標があると思います。その中でも身体に関してのことは多くの方が目標の一つに挙げているのではないでしょうか。
何年か前までは大手のフィットネスクラブに入会し、様々なスタジオプログラムやマシントレーニングをしてダイエットや筋力アップなどの目標達成の手段として利用していたと思います。近年、新型コロナウィルスの影響もありフィットネス業界も変化してきています。そんなお話をしてみたいと思います。
大手のフィットネスクラブは2010年以降上昇傾向を保っていたものが2020年からは急激に低下してしまいました。察しの通りコロナウィルス感染拡大のためということははっきりしています。ですが緊急事態宣言解除後、一時は回復傾向は示したようですがコロナ前の6割から8割までにとどまっているようです。その一方、健康に対する国民の意識は反対に高まっておりスポーツ庁が毎年実施している「スポーツの実施状況等に関する世論調査」を見てみると、意外にも2020年のコロナ禍でもスポーツの実施状況は増加しているとのことです。
また、2020年に運動・スポーツの実施が増えた理由には「コロナによる日常生活の変化」が関係しているようです。コロナ禍により、屋内施設での運動は控える一方、屋外で手軽に行えるウォーキングは増加しているというのが現状のようです。リモートワークや外出自粛などにより、思うように体を動かすことができないことで、これまでよりも意識して運動しようとする人が増えていると考えられます。
前述したようにフィットネスクラブは従来の大型施設は人員の削減やプログラムの縮小などが余儀なくされて、その一方で小規模施設でマンションの一部屋を利用したパーソナルジムでトレーナーによる個別指導タイプのものが増えてきています。そのほか、ヨガやピラティスなどの専門スタジオなども増えてきています。またコロナ禍により対面指導を避けたいユーザーのために、自宅にいながらリモートで指導するタイプなど、生活に状況に合わせたサービスが出てきています。今後も、利用者のニーズに合わせた新たなサービスが登場していくのでしょう。私の営業スタイルでもかなり需要は多く、ご自宅での完全パーソナルセッションを希望される方が増えています。
今までのフィットネスクラブの概念はだいぶ変わりつつあり、個人の生活スタイルに合わせた形で時間、場所、内容はかなり自由にチョイスできるようになってきています。24時間いつでも利用できて、スタッフは在駐している時間が限定しているためユーザーは勝手に利用して勝手に帰るというシステムが最近では当たり前になってきています。もちろん自分勝手にトレーニングを好む方もいれば、パーソナルトレーニングとして個別指導で完全個室で行うジムなども同様に増えてきています。さらにフィットネスのトレンドとしてはスマートウォッチ、フィットネストラッカー、心拍数モニター、GPS追跡デバイスなどがどんどんでてきています。数ある中でもワークアウトの記録、心拍数の追跡、酸素レベルの測定、睡眠のモニタリングなどを利用した今までの施設利用とは異なる方法でフィットネス体験をしているケースも増えています。
と言う事で、この業界も様々な変化が必要な時代になってきているということです。皆さんもご自分の生活スタイルに合った運動方法を選んで、エクササイズを生活の一部として取り入れていかれると良いですね。
2022年が始まりましたが、皆さんにとって良い年でありますように。